森保監督「想定外考えないと」雨期のミャンマー警戒

ミャンマー戦前日会見を終え、ラドゥロビッチ監督(右)と握手を交わす森保監督(撮影・河野匠)

【ヤンゴン(ミャンマー)9日=浜本卓也、杉山理紗】日本代表の森保一監督(51)が9日、W杯アジア2次予選初戦ミャンマー戦(10日、ヤンゴン)に向けて、同市内のホテルで公式会見に臨んだ。

対戦するミャンマーは、初戦でモンゴルに0-1で敗れている。試合の映像をチェックしたという指揮官は、「攻撃力のあるチームだなと思って見ていました。ボールを握りながら相手を崩すこともあり、カウンターから素早い攻撃を仕掛けてくることもある。失点はアンラッキーな部分もあったと思いますが、多くのチャンスを作れていたと思います」と評価した。また「育成年代でもW杯に出場したり、アジアの中でも力を付けている。外国人監督を招へいして、組織だったプレーができる手ごわいチーム」と警戒した。

雨期のミャンマーでは、スリッピーなピッチが予想される。「理想と現実は使い分けないといけないと思っています。スコールが降りグラウンド状態が悪いときにどういう判断をしていくかは、そのときの現実の判断、良い判断をして、相手を上回っていけるように、選手には戦ってほしいと思います」と、戦い方に変化をつける可能性があることを示唆した。

また「想定外のことが起こることもしっかりと考えていかないといけない」とも話した。「選手には現実の中で柔軟に、臨機応変に戦ってもらいたいですし、現実は変えられないので、自分たちの力を発揮できるように、すべての環境を受け止めてプレーしてほしいと思います」と呼びかけ、アジアの厳しい戦いに備えた。

◆ミャンマー代表 FIFAランキングは135位、W杯出場なし。日本との対戦成績は2勝5分け5敗。直近の試合は94年10月9日のアジア大会で、日本が5-0で勝った。アウェーでの対戦は1-1で引き分けた65年3月22日以来。ほとんどの選手が自国リーグで戦っているが、タイリーグでプレーする選手も数名いる。セルビア人のラドゥロビッチ監督は今年1月~2月のアジア杯でレバノン代表を率いていた。5日のW杯アジア2次予選初戦ではアウェーでモンゴルに0-1で敗れ黒星発進。同戦で攻撃の中心選手MFマウン・ルウィンが退場しており日本戦は出場できない。