南野拓実「スペース狙っていた」因縁の地で成長弾

日本対ミャンマー 前半、チーム2点目を決め駆け出す南野(撮影・河野匠)

<ワールドカップ(W杯)アジア2次予選:日本2-0ミャンマー>◇F組◇10日◇ヤンゴン

MF南野拓実がW杯予選自身初ゴールで勝利に貢献した。1-0の前半26分、ゴール前でMF堂安のクロスに頭から飛び込み、貴重な追加点。

「あそこのスペースは狙っていた。タイミング良くクロスがきた」と“あうんの呼吸”でホームのミャンマーサポーターを沈黙させた。

W杯予選は前回大会の15年11月の2次予選カンボジア戦で初体験。しかし、当時は後半41分からのわずか4分間のプレーに終わり、以降は約3年間代表から遠ざかりW杯ロシア大会出場も逃した。予備登録メンバーに選ばれた14年ブラジル大会に続く落選。W杯ロシア大会はテレビで観戦し、日本が16強で敗れたベルギー戦を見て「なんで俺ここにいないんだろう」と悔しがり「カタールでは主役になる」と決意した。

代表復帰した18年9月の森保ジャパン初陣から3戦連続ゴールを挙げるなど、うっぷんを晴らす活躍で主力に定着。この日も5日のパラグアイ戦に続く2戦連発で森保体制トップの7得点を挙げるFW大迫に並んだ。

ミャンマーでは14年10月に主将としてU-20W杯出場をかけたU-19アジア選手権に出場。PK戦までもつれ込んだ準々決勝北朝鮮戦では自身もPKを外して敗退し、同W杯出場を逃した。試合前に「新しい気持ちでプレーしたい」と切り替えていた因縁の地で、成長した姿を見せつけた。