U-22日本代表の背番号が26日に発表され、MF安部裕葵(20=バルセロナ)が10番に決まった。U-22ジャマイカ戦(28日、トラスタ)に臨むチームは長崎市内で調整。ゲーム形式の練習で安部は主力組の左MFでプレーし、先発出場の可能性が高まった。今夏にスペインへ渡り、培ったアグレッシブな“バルサ流守備”で攻撃をけん引する。
◇ ◇ ◇
安部が9月の北中米遠征に続き10番を背負う。前所属の鹿島でも付けたエース番号に「代表、鹿島に限らずそういう番号というのは理解してます」と口にした。ゲーム形式の戦術練習では主力組の左MFでプレー。前線から果敢にプレスをかけ、アグレッシブな守備でボールを奪い、速攻につなげた。
鹿島から世界屈指の攻撃スタイルを誇るバルセロナ、そのセカンドチームのBに移籍して半年。15試合4得点と攻撃力で輝きを放つが、意外な答えが返ってきた。「今は攻撃より守備を考えている」。バルセロナでは鹿島と同じ「いい守備がいい攻撃につながる」ことを教わっているという。
「いい守備をして試合の流れをつかむ方が簡単。バルサではほぼ守備の練習です。いかにボール奪うか。全部(プレスに)行きますから」
代表チームでもバルサで培ったアグレッシブな守備で、チームの攻撃のリズムを生むことを考えている。「前から行けば敵も下がるし、セカンドボールも拾いやすい。外されても行った方が守れる。みんなの意見を聞きながらやっていきたい」と話した。
欧州生活への適応は早かった。スペイン語は最初の2カ月は独学し、現在は教師を付け、書きながら会話を勉強する。既にサッカー用語は完璧に理解し、日常会話でも相手の話す内容はほぼ理解できるようになった。「体の小さな違和感もチームのトレーナーに伝えられるようになっている」。食事はすべて自炊だ。調味料も「これ合わせたらおいしいだろうな」と麺つゆ、みりんなども使いこなし、スペインでの生活を「充実している」と言う。
東京五輪まであと8カ月。2列目には堂安、久保らライバルがひしめくが、安部はあくまでも自身に目を向ける。「比べるよりは自分らしくやることが必要。それが求められている」。自然体の10番が攻守に力を発揮する。【岩田千代巳】