長友佑都「僕のアモーレですね」/あのときの一言

長友佑都(左)と平愛梨夫妻

<サッカー、あのときの一言~12>

名場面に名言あり。サッカー界で語り継がれる記憶に残る言葉の数々。「あの監督の、あの選手の、あの場面」をセレクトし、振り返ります。

「僕のアモーレです」。DF長友佑都が女優平愛梨との交際を認めたその言葉も、日本サッカー史(?)に残る名言だ。16年6月、写真週刊誌「フライデー」に交際が報じられることを受けて、代表合宿中に急きょ取材対応。「僕は女優・平愛梨さんと真剣にお付き合いしています。自分自身にとって大切な人だし、僕のアモーレですね」。長友らしいキャッチーなフレーズとともに、ハッピーなニュースが日本中を駆けめぐった。

「アモーレ宣言」の翌日、平も応援に駆けつけたブルガリアとの親善試合で、長友はMF香川のゴールをアシストした。試合後のロッカールームではこれが“浮気”と話題になったが、当の長友は「僕のアモーレはただ1人」と一蹴している。同年の新語・流行語大賞では「僕のアモーレ」がトップ10入りを果たした。平は受賞会見で「遠距離(恋愛)である私はこの言葉に支えられました。私にとってすごく大切な言葉」と話している。

「アモーレ」とは、イタリアで奥さんや婚約者のことを呼ぶ言葉で、英語の「Honey」よりも深い関係を示すという。事実、「アモーレ宣言」より前の16年2月に、長友は当時所属していたインテルの本拠地サンシーロで、プロポーズを成功させていた。その後、2人は同年12月24日に結婚会見を行った。現在は2人の子どもの恵まれ、幸せに暮らしている。