<国際親善試合:日本1-0コートジボワール>◇13日◇オランダ・ユトレヒト
【ユトレヒト=エリーヌ・スウェーブルス通信員】日本(FIFAランク28位)は国際親善試合コートジボワール(同60位)戦で、途中出場のDF植田直通(25)の劇的な国際Aマッチ初得点で1-0で勝ち、今年の2戦目で20年初勝利を挙げた。
日本代表森保一監督(52)の勝利への執念と粘りが、終了間際の決勝点を生んだ。
0-0の後半43分、ヘディングの強いDF植田をピッチに送り込んだ。その2分後に迎えた、ロスタイム。MF柴崎のFKに頭から飛び込んだのが、その植田だった。
采配が的中してもぎとった、今年の代表初勝利。「試合に出られる選手、サブの選手ということで準備してきたが、みんながチームのために、いつでてもプレーできるという、チーム一丸となって団結して準備してくれたことが決勝点につながったかなと思います」。森保監督の少し上ずった声が、強豪相手の白星で得た高揚感を表していた。
新型コロナウイルス感染症の影響で、約10カ月ぶりに迎えた代表活動だった。実現のため、史上初の欧州組のみのメンバー編成を決断。久々の活動で、準備期間も十分にとれない中、敗戦のリスクよりも成長のチャンスととらえ強豪との対戦を熱望した。多くの尽力により、アフリカの強豪との貴重な2試合が用意された。
だからこそ、思い切りタクトを振った。9日のカメルーン戦では後半から3バックに変更。先発メンバーも1戦目と2戦目で7人入れ替えた。その結果、2試合連続無失点の1勝1分け。「今回、チャレンジしたいと思っていたことに関しては、ある程度のことはできた。準備していたことも含めて、100%じゃないができたと思う。選手たちには攻守ともに(さまざまな)要求をしてきた。これをやろうということを勇気を持って、積極的にチャレンジしてくれたのがありがたいし、チャレンジしながら結果を出す、素晴らしいハードワークをしてくれた」。
オランダ合宿後も欧州に滞在して各国リーグの日本人選手を視察する計画もあったが、新型コロナの影響もあり、森保監督以下スタッフは帰国の途につくことになった。
「自主待機はもちろんすることになる。その期間は協会関係者の方々に確認しながら自主待機したい。日本のルールにそって行動したい」。それでも、頭を休めることはない。
「最後に決めるところは課題としてこれからも取り組んでいきたいが、守るだけではなくてチャンスは作れている。最後の決めるところをしっかり決められるように、チームとして、課題として取り組んでいきたい。必ずチャンスは作っているので、もっと点が取れるチームになっていくと思います」。
コロナ禍の中、サッカーに取り組むことのできたオランダでの9日間で、森保監督は今後につながる確かな手応えと課題を手にした。