34歳長友佑都「メンター的な役割できる」W杯最終予選へ「若手との融合」

ボール回しで軽快な動きを見せる長友(左)(撮影・横山健太)

長友が、後輩たちの「メンター」となる。22年ワールドカップ(W杯)カタール大会のアジア最終予選に臨む日本代表(FIFAランク24位)は30日、大阪府内で合宿をスタート。2日に大阪・パナソニックスタジアム吹田で、初戦のオマーン代表(同79位)戦を迎える。4度目の最終予選を迎えるDF長友佑都(34=無所属)は、プレーヤーとして、精神的支柱として日本を支える。

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フィールドプレーヤーの中で最年長。34歳の長友は“今どき”の言葉で、自身の役割を見いだした。「まずは自分が出場したら、パフォーマンスを出せるように、出なかったとしても、経験を伝えたり、モチベートしたり、メンター的な役割もできる。チームに貢献できると思う」。プレーヤーであり、精神的なサポート役もいとわない。ストレス社会の現代では、多くの会社でも採用されるメンター制度。日本代表という“社会”の中でも、若い選手をサポートしていく。

経営者としての顔も持つ長友らしい言葉だった。「CUORE」というアスリートの肖像管理、マネジメントやフィットネス器具などを販売する会社の代表取締役を務める。会社という“チーム”のトップをつかさどるからこそ、生き生きとしやすい空間づくりは必至。34歳の長友に対し、MF久保、GK谷は20歳。「若手との融合は一番のポイント。経験ある選手で固めても、ボロが出ると、そこから崩れる。強いチームは融合しています」と地力を磨いていく。

4度目の最終予選は、無所属での招集。それでも、積み上げてきた精神力はぶれない。ここまでパーソナルコーチと、フィジカルトレーニング、ボールを使った練習をこなす日々。他の選手と状況は違うが「焦っても仕方ないので。自分の意思だけでも仕方ない。去年もこんな感じ。経験があるので、焦ることはない」と経験値でカバーする。

20代前半で迎えた初のW杯は、10年南アフリカ。そこから11年。「圧倒的な強さを見せつけたい。それだけの力があるチーム。自分たちが目標としているW杯ベスト8。最終予選は圧倒的ではないと、話にならない」。日本代表の精神的支柱となり、厳しい戦いを乗り越える。【栗田尚樹】

○…無所属の長友は去就について「僕自身は焦りもなく、冷静に見ている。結局自分の意思だけでは決まらない。自分を欲してくれたチームで自分自身が輝く努力をするだけなので、そこはブレていない」と言った。FW大迫が神戸、DF酒井が浦和へJ復帰を果たす中、「過酷な環境で勝負したい哲学がある。そこは変わらずに持っています」と欧州でのプレーに意欲を見せた。

◆長友佑都のこれまでのW杯 東京時代に、10年南アフリカ大会に出場。左サイドバックとして、全4試合にフル出場。決勝トーナメント進出に貢献した。14年ブラジルW杯も、全試合にフル出場。グループリーグ敗退を経験。3度目は18年ロシア大会。グループリーグ3試合にフル出場し、決勝トーナメント進出に貢献した。