<ワールドカップ(W杯)アジア最終予選:日本0-1オマーン>◇2日◇パナソニックスタジアム吹田
“絶対に負けられない戦い”で、日本がいきなりつまずいた。東京オリンピック(五輪)でメダルを逃した森保一監督率いる日本(FIFAランキング24位)はオマーン(同79位)との初戦にまさかの敗戦。終盤に決められ、0-1で敗れた。
試合直後、地上波で生中継したテレビ朝日のインタビュアーは、元日本代表DFの内田篤人さんだった。
まず、盟友の吉田麻也にインタビュー。聞くべきことをズバリ聞き、主将から「負けるべくして負けたと思います」との言葉を引き出した。
そして短いインタビューの最後、内田さんは「本来なら、結果がついてきてインタビューしたいので、次はぜひ、勝ってください」と、特別な関係にある2人だからこその、エールで締めた。
吉田も何か言いかけたが、「ハイ、頑張ります」としっかり受け止めた。
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このやりとりを巡って、さまざまな意見が出ている。SNS上では「キツい」「辛口」「ストレート」などといった言葉も。内田さんの予想外ともいえる最後の問いかけに一瞬驚いたものの、2人の関係性を知り納得するという、流れがあったようだ。
悔しすぎる敗戦。結果は全く望んでいたものではないだろうが、吉田にとって、こういった“直球”をぶつけてくれ、奮い立たせてくれる存在がいるのは大きい。このやりとりは、十分“アリ”で、他の誰にも、まねはできないはずだ。
吉田は、欧州で互いの自宅を行き来し、同世代でプライベートも含め、誰より長くともに過ごしてきた内田さんが大好きだ。
けがに泣かされ、内田さんが現役引退する際、日刊スポーツにメッセージを寄せている。
「ウッチーには、実績があるから説得力がある。代表戦で、当たり障りのないようなことじゃなく、どこが悪いのか、ハッキリ言ってほしい。僕の悪いところも、ズバズバ指摘してもらいたい」。こう言っていた。
センターバックと右サイドバックで隣り合って立ち、ともにこの最終予選も戦った盟友同士。この日の試合後には、立場は変わったが、互いに仕事を全うするプロとして、限られた状況で、言葉以上の魂のメッセージのやりとりが行われたとみるべきだろう。
吉田は、内田さんからのエールももらい、次戦は7日にアウェー扱いとなるカタール・ドーハで、中国と戦うことになる。
もう2度と同じ過ちは繰り返せないし、繰り返すつもりもないだろう。吉田のプレーを、良く知る内田さんの厳しい目もあるのだから。