W杯切符へ、森保ジャパンが早くも正念場を迎えた。初戦のオマーン戦で敗れた日本代表は3日、アウェー中国戦(日本時間8日)が行われる中立地カタール・ドーハに入った。国籍取得したブラジル、イングランド出身の選手4人を招集した中国も初戦のオーストラリア戦で0-3と完敗。ともに勝ち点3を得るために、絶対負けられないサバイバルマッチとなる。連敗となれば森保監督の去就問題にも発展しかねない。最終予選の序盤から早くも緊張感が高まってきた。
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初戦で波乱の敗北を喫した日本代表。ドーハでチームに合流し、この日オンラインで取材対応したDF冨安は「正直まさかという感じではあった」と、率直な心境を口にした。独特の難しさがあると聞いていた最終予選。冨安は「いつもどおりのことをやれば勝てるチーム」と語ったが、そう簡単にはいかない雰囲気を画面越しにも感じ取った。
W杯で8強進出を目標にするチームにとって連敗は許されない中、次戦の中国は不気味な存在。国籍を取得したブラジル出身者3人とイングランド出身者1人が招集されており、攻撃力は増している。3日のオーストラリア戦前からドーハ入りしており、昼間は40度を超えることもある現地の猛暑にも慣れつつある。一方、この日ドーハ入りした日本は早急な環境への適応力が試される。DF吉田主将がオマーン戦後に「テンポもよくなかったしコンビネーションもよくなかった」と話したように、試合までの中4日で、技術的な改善点も多い。
オマーン戦ではDF冨安やMF守田が移籍の都合で招集されなかった。MF南野、DF板倉と負傷者も出た。追い打ちをかけるようにDF酒井の途中離脱も決定。今夏の東京五輪にオーバーエージとして参加するなどフル回転を続けており、疲労が考慮された。中国戦からは冨安と守田が合流できるとはいえ、DFの要でもある酒井不在での戦いを強いられる。
指揮官にとってドーハは、93年W杯アジア最終予選時に日本代表として「悲劇」を味わった因縁の地。あれから28年を経て、アジアの盟主となった日本を率いて再び足を踏み入れた。だが、初戦オマーン戦の敗戦で、当時とは異なる緊張感がチームを包む。「敗戦し反省がある。取り返さないといけない。中国戦で修正していきたい」と森保監督。万一のことがあれば、自身の進退問題に発展しかねない。残されたわずかな時間で、立て直しをはかる。【岡崎悠利】
○…日本代表はオマーン戦後に大阪を発ち、現地時間3日の午前8時ごろドーハに到着した。
午前10時にホテルに入ると全選手、スタッフが新型コロナウイルスの検査を受けた。検査後は結果が出るまで各自、自室での待機となり、昼食は各部屋に弁当が配布され、メニューは鳥の照り焼き、味噌汁、ご飯など和食だった。検査結果が出次第、練習を行う予定。2日に到着していたMF守田、DF冨安は陰性が証明され、ホテルのジムを借りて体を動かしコンディションを調整した。
◆過去の日中戦 日本の中国との国際Aマッチ対戦成績は13勝7敗7分け。00年3月の国際親善試合以降、11戦負けがない。08年2月に行われた東アジア杯(重慶)では岡田ジャパンの選手たちに中国の選手がラフプレーを連発。中国が敗戦濃厚となった状況でMF鈴木啓太が相手と小競り合いになり、首を絞められるような場面も。乱闘寸前となる大荒れの試合になった。