久保建英、代表に誇り「気負い過ぎずベストのパフォーマンスを」/一問一答

森保監督(左)とタッチを交わす久保建英(右)(2022年1月24日撮影)

サッカー日本代表のMF久保建英(20=マジョルカ)が25日、オンライン取材に対応した。ワールドカップ(W杯)カタール大会アジア最終予選に臨むチームは27日に中国戦、2月1日にサウジアラビア戦(ともに埼玉)に挑む。

久保の主な一問一答は、以下の通り。

-日本代表は、FKでのゴールがない

久保 FKは自分も蹴ることが多いから分かりますけど、すごい難しい。前回(エスパニョール戦)入りましたけど、本当にトップレベルの選手でも年に何本も入れる人もそんなにいないので。そこまで簡単に入るものではないということを世間の人じゃないけど、みんなも認識した方がいいのかなと思います。そこまで簡単にポッと出てくるものでもないし、なかなか練習で入る人が、試合で入らないとか、壁とか雰囲気で変わってくる。そういう認識を持ってもらいたい。

-故障から復帰

久保 息つく暇もなく、シーズンまっただ中。カップ戦も残っているけど、代表で呼ばれたことは、非常に名誉なことではあるけど、カップ戦も犠牲にしてきている。自分の気持ちもみせていけたらいい。本当に、シーズンオフでもない。コンディションもいい。しっかり、いつも通りの感覚で試合に臨めたらいい。

-治療中はどんな思いだったか

久保 長かった。考えることはあった。満足に歩けなかった。厳しさはあったけど、治ったので良かった。

-代表へのモチベーション

久保 そこまで、自分は長期的な目標を決めることは好きではない。まずはリハビリということで、考える余裕もなかった。

-DF吉田、冨安の主力が不在

久保 自分がけがの時に、代わりに呼ばれた選手もいたし、今回けがの選手の入れ替わりの選手もいる。代表ってそういうところで、呼ばれている選手が、結果を出せばいい。

-故障中、代表をどう見ていた

久保 試合は見ていましたし、出られない中でも、結果は気になった。リアルタイムで見ているだけで、何も出来ないので。一番は勝ってほしいなと思って見ていた。

-満を持しての代表

久保 あんまり思いというか、これからも、シーズンも続いていく。気負い過ぎず、ベストのパフォーマンスを出すことが一番。背負いすぎるのは良くない。いつも通りの試合の入りをして、いつも通りの準備をして、いつも通りのパフォーマンスを発揮するだけ。

-日本のファンの前でプレー

久保 自分はプレーで、みんなに楽しんでもらいたいのはある。結果とは別のところで。やっぱり結果が一番ですけど、見ていて喜んでもらえるようなプレーも、プロである以上、求められる。かといって、この2試合でサッカーの熱が高まると言ったら、そうではない。そんな簡単な話ではないと思う。日本はいろんな文化が発達している。スペインのように、日常でサッカーがそこまで浸透しているわけでもない。その現実を受け止めつつ、代表を背負って試合をできていることに誇りを思いながら、与えられた役割を全うしていきたい。

-日本代表は6試合5得点。セットプレーからの得点がない

久保 得点につなげていく意識がなかったら意味がない。どんな形でも得点を取って勝てばいいスポーツ。流れの中であれ、セットプレーであれ、出来ることは短い期間ですけど、やるだけ。

-中国は5バック。その中でセットプレーの重要性は

久保 相手が引いてくる=セットプレーが増えるわけではない。自分たちが遠めからシュートを打つというか、セットプレーに頼るのは別の話。セットプレーを誘発するために、相手が引いてくる=セットプレーが多いわけではない。自分たちが主導となって、セットプレーに頼るなら、セットプレーを多くつくっていく試合運びが出来たらいいかな。

-先日、中村俊輔と対談。参考になった部分は

久保 そこはWOWOWで対談しているので、しっかりWOWOWを見てもらって。よろしくお願いします。

-代表は4-3-3が多い

久保 小さいころはインサイドハーフの右で出ることが多かった。代表では今は3ボランチ気味になっているけど、前に厚みをかけていくなら、上がっていってもいいかなと思う。インサイドハーフで出るなら、高い位置を取ろうかなと思っている。

-感触は

久保 調子はいい。ただ、結果に結びつけていないことも事実。負けたら何も意味がない。

-ここ一番で結果を出してきた。以前、持っていると話していた

久保 大事なところで決めているのはありますけど、やっぱり決めている回数少ないからこそ、注目されがちというのはある。当たり前のように得点に絡んでいきたいなとはずっと思っている。その道を模索していけたらいいかなと思います。

-4-3-3は、バルセロナ時代か

久保 そうですね。そもそも4-3-3は、世界でもやっているチームは限られている。圧倒的にボールを保持して、ポゼッション、絶対的な自信を持っている。難しいフォーメーション。

-4-3-3を見ていて

久保 新しいフォーメーションにすることは、最初からうまくいったら、そんな簡単なことはない。新しいことにチャレンジするというのは、平たんな道のりではない。難しいこともあることは承知の上で、監督もしたと思う。試合を見てもらって、僕も久しぶり。4-3-3においては新入りみたいなもの。僕も楽しみですし、楽しみにしてもらって。