【なでしこ】遠藤純が合流 けがに涙の日々も「感謝しながらW杯での結果で恩返し」

左足に予防用のテーピングを巻いてアップを行うなでしこジャパンMF遠藤純

サッカーの23年女子ワールドカップ(W杯)オーストラリア・ニュージーランド大会に向けて仙台で合宿中のなでしこジャパンに最後のピースが加わった。

米女子プロサッカーリーグNWSLのエンゼルシティーでプレーするMF遠藤純(23)が前日11日にチームに合流。合流初日は別メニューだったが、12日の非公開練習からフルメニューで参加し、フォーメーション練習などで汗を流した。

遠藤は5月27日に行われたNWSLのOLレイン戦で左膝内側側副靱帯(じんたい)を負傷。W杯出場が危ぶまれたが、今月2日のゴッサム戦に途中出場して戦列復帰。9日のノースカロライナ戦では先発に名を連ねて順調な回復ぶりをアピールした。

遠藤はこの日の仙台での練習後、メディアに対応。「自分自身は信じて(W杯に)間に合わせるためにやってきてたんですけど、それでもやっぱり全体的に(コンディションやメンタル面で)下がってしまって、焦ったり、W杯がプレッシャーになったりというのはありました」と告白した。だが、そんな時に支えになったのが、所属チームのトレーナーやチームメートの存在だったという。

けがをしてから泣いてしまうこともあったという遠藤。だがリハビリにつきあってくれたトレーナーはスマホで日本語を覚え「純ならできる」「頑張れ」などと励ましてくれたという。「そういうことが自分をちょっと笑顔にしてくれて。そういう人たちがアメリカにもいるし、ここにもたくさんいる。本当に感謝しながらW杯での結果で恩返ししていけたら」と意気込んだ。

所属のエンゼルシティーは映画「レオン」「ブラックスワン」などでおなじみの女優ナタリー・ポートマンを筆頭に、女優エバ・ロンゴリアやテニスのセリーナ・ウィリアムズ、米女子サッカー界のレジェンド、ミア・ハムらが経営に参画するクラブ。遠藤は「ハリウッドの人たちがオーナーというのもあって、試合を見に来る人たちの数が多かったり、その大人数の観客の中でプレーすることに自分自身慣れている。W杯の大きな舞台でも、いろんな人たちのいろんな声援を自分の力に変えられるようになっているので、ものすごく楽しみです」という。

ピンク色の髪が目を引く。「個人的に好きな色だし、髪だけじゃなく、生活面もそうですし、サッカー面でも本当に“個”というところを出していきたい」。

遠藤は昨年行われた男子のW杯に比べ、女子の盛り上がりが少ないと感じているという。「でも、自分たちが結果を残していかないとサッカーを知らない人に見てもらえないですし、サッカーをしてる人でも見ようと思わないと思う。結果を出しつつ、いろんな人が個を出して、より注目してもらえるようなサッカーを今年の夏はしていきたい」。ピンク色の髪をなびかせ、左ウイングバックとして疾走する姿で、ファンを魅了するつもりだ。【千葉修宏】