【女子W杯】なでしこ、ノルウェー戦はリーセ監督警戒 現役時代は日本のLリーグでプレー

23年女子W杯オーストラリア・ニュージーランド大会1次リーグを3連勝で突破したなでしこジャパン(FIFAランキング11位)は、5日の決勝トーナメント1回戦でノルウェー(同12位)と対戦する。

過去6勝3敗の相手だが、油断は禁物だ。ヘーゲ・リーセ監督(54)はかつて日興証券でもプレーした名選手で日本のことを熟知し、エースは欧州王者バルセロナで活躍するキャロライン・グラハム・ハンセン(28)。2大会ぶりの8強入りが懸かる一戦は侮れない相手が立ちはだかる。

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ノルウェーでまず警戒が必要なのが指揮官だ。リーセ監督は、現役時代にはノルウェー代表史上最多の188試合に出場。1995年女子W杯スウェーデン大会では世界一に輝いた同国のレジェンドだ。

その上、日本についての知識も豊富。95~97年に日本のLリーグ(当時)日興証券でプレー(その時の登録表記はヘーゲ・リサ)。2度のベストイレブンに輝くなど大黒柱のボランチとしてチームをけん引した。

ライバルだった読売西友ベレーザ(現日テレ東京V)のGKで、現在は東京Vアカデミーダイレクターを務める寺谷真弓さんは「すごい選手。ゲームメーカーで、日本で言うと阪口夢穂みたいな感じ。ゲーム全部を握ってしまうような。その選手で試合が決まるみたいな」と振り返る。

日本についての知識と、現役時代から戦術眼が発揮されたのが21年の東京五輪。リーセ監督は英国代表を率い、1-0でなでしこを撃破した。この時の決勝点はなでしこが苦手とするクロスからのヘディングという形で奪われた。

一方、選手で注意しなければならないのが、175センチと上背がありながら、スピードも兼ね備えたFWグラハム・ハンセン。昨季はバルセロナでチーム2位タイの11ゴール、そして6アシストもマークした。右ウイングが主戦場の同FWについてESPN電子版は「彼女のスピード、方向転換、そして決断力の速さは、世界屈指の左サイドバックたちを翻弄(ほんろう)してきた」と紹介している。寺谷さんも「日本が負けるパターンは、圧倒的な個を封じ込められない場合」と話した。ハンセンを含めたFW陣の縦への突破と高さをどう止めるか。そこがなでしこ8強入りへのカギとなりそうだ。

 

◆女子ノルウェー代表 愛称はグラスホッパーズ(バッタ)。最多出場は188試合のリーセ現監督。最多得点はリヨンや中国の江蘇でもプレーしたイザベル・ヘルロフセンの67点。前身も含め女子W杯全9大会に出場し、最高成績は95年スウェーデン大会の優勝。過去3大会は1次リーグ敗退、16強、8強と少しずつ成績を上げている。今大会のチーム平均身長は171・2センチ。五輪には3度出場し、00年シドニー五輪で優勝。ここ3度の五輪はいずれも予選で敗退している。