サッカー日本代表(FIFAランキング19位)は17日、国際親善試合(ノエビア)でチュニジア代表(同29位)と対戦する。体調不良者や負傷離脱者が続出し「本命不在」となった左サイドには、MF旗手怜央(25=セルティック)を起用される。16日の前日会見で森保一監督が明かした。インサイドハーフを得意とする旗手が、サイドバックから前線まで高レベルでプレーできるポリバレント性を生かし、自身の存在価値を証明する。
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赤スパイクがよく似合う旗手が自分色に左サイドを染め上げる。冒頭15分間だけ公開された練習のボール回しで見せたリラックスした表情からは一変し、引き締まった顔でミックスゾーンに現れた。「自分らしいプレーができればいいかなと思いますし、与えられたポジションでしっかり頑張っていきたい」。
MF三笘が体調不良で選外となり、MF中村が負傷。三笘の代わりに追加招集されたMF奥抜も体調不良に見舞われ、左サイド本職者が不在に。そのピンチを救ったのが旗手だ。13日のカナダ戦で中村に代わって後半16分から左サイドでプレーし、信頼を勝ち取った。森保監督から「ライン間に入ってプレーするところも、攻撃も守備も関われるっていうのは、途中出場で見せてくれた。旗手怜央を先発で考えている」と明言された。
カナダ戦は途中出場ながら、スムーズに入れた手応えがあったという。ライン間でボールを受け、攻撃のリズムを作り出した。後半25分には右サイドへ見事なサイドチェンジで観客を沸かせた。「遠くまで見られるところとキックっていうところに自信はある」。先発に向けて「自分らしいプレーが1つでも出れば、気持ち的にも乗ってくると思うので、そういったプレーが序盤から出てくれば」とイメージした。
川崎F時代の同期・三笘らサイド突破がチームの武器となっている。「局面によってはやっぱりやらないといけないシーンもあると思う」としつつ、「普段から出ている選手とはまた違うプレーを出していければ、自分の価値っていうのはあると思う」と力を込めた。
昨年6月に0-3で敗れた相手にホームで連敗する訳にはいかない。「向こうの特長を出させないようなサッカーができれば」。「左サイド旗手」が戦術の幅を広げることになりそうだ。【佐藤成】
◆ポリバレント旗手 複数のポジションがこなせる「ポリバレント」選手の代表格だ。セルティックで起用されているインサイドハーフの印象が強いが、静岡学園仕込みのドリブルは一級品。順大時代は2トップの一角を担うことが多く、19年ユニバーシアードイタリア大会ではFW上田と2トップを組んだ。アタッカーとして川崎Fに入団すると4-3-3の右ウイングからインサイドハーフ、左サイドバックまで、FWからDFまで幅広く務めた。強靱(きょうじん)なフィジカルや足元の技術の高さ、視野の広さもあり、センターバックもこなせそうなポテンシャルがある。
▽DF菅原(右サイドバックで先発濃厚)「チャンスをいただけるなら、自分のプレーを全力でするだけ。(同じ右SBの毎熊は)現代型で技術もある。僕自身もかなり勉強になった」
▽DF板倉「まずは失点0に抑えることを目指してやりたい。目の前の相手に勝つだけ。(鈴木)彩艶には自信をもってやってもらいたい」
▽MF田中(チュニジア戦で採用される4-2-3-1システムに)「僕の中では(4-1-4-1と比べて)どっちがいいとかはない。(カナダ戦で2得点も)1試合よかったからとはいえ、僕が目指している選手像ではない。毎日うまくなりたい」