【ジローナ(スペイン)14日(日本時間15日)=高橋智行通信員】2大会連続のW杯に臨む日本代表MF久保建英(24=Rソシエダード)が、負傷で選外となったエース三笘薫(ブライトン)の思いも背負って戦うことを誓った。スペインリーグのジローナ戦後、三笘と連絡を取ったことを明かした。その上で「より責任を感じて頑張りたい」と自らを奮い立たせた。
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その無念さは誰よりも理解している。今年、約3カ月の長期離脱を経験した久保は、三笘に直接連絡を取って思いを聞いていた。
「けがはすごい残念ですけど…。本人にも直接連絡もしましたけど、当然やっぱりしんどい部分もありますし、すごい大事な選手なんで」
ただ悲しんでいても何も始まらない。森保監督が言うように「誰が出ても勝つ、誰が出ても機能する」をチームコンセプトとしている。総合力が最大の強みと知るからこそ、久保は「代わりの選手にもチャンスが来る。皆で一丸となって、三笘選手のためにも、しっかり選ばれたメンバーが一致団結していい大会にできればいい」と言葉に力を込めた。
三笘と久保。森保監督のもと21年の東京五輪から共に国際舞台を戦い、前回のW杯カタール大会も経験した。日本代表が列強の欧州勢と肩を並べるチームにまで成長する中、2人のアタッカーがチームの攻撃をけん引してきたと言っても過言ではない。
くしくも同じ肉離れ。久保は1月18日のバルセロナ戦でスプリントした際、左ハムストリングスを痛めた。4月に復帰を果たし、スペイン国王杯の優勝後に「変な動きをしたわけじゃなかったので、シンプルなスプリントで切れたっていうのがちょっと怖い部分もありました。また切れたらどうしようって」と明かしている。そんな苦しい時に連絡をくれたのも三笘だ。「親身に連絡とかしてくれた」。頼れる兄貴だった。
3月末の英国遠征で優勝候補イングランドを三笘のゴールで破ったことにも勇気をもらった。だから一緒に戦い、日本の強さを世界に誇示したかった。それはかなわぬ夢となったが「三笘選手の気持ちも背負って、より責任を感じて頑張りたい」。エースの7番の分も-。W杯を戦い抜く決意が固まった。