【日本代表】宮本恒靖会長 説明に追われる 森保監督の半年継続→大岩剛監督のバトンの経緯とは

サッカー日本代表の監督続投を発表する会見に登壇した宮本恒靖会長(撮影・水谷安孝)

日本サッカー協会(JFA)の宮本恒靖会長(49)が24日、都内で来年のアジア杯サウジアラビア大会(27年1月7日~2月5日)まで指揮を執る森保一監督(57)の続投会見に臨んだ。異例の「半年」采配継続の経緯を説明。「継承と進化」をテーマに強化を進める。来年3月からU-21日本代表との兼任で就任する大岩剛監督(54)と目指す次回30年のW杯スペイン・ポルトガル・モロッコ大会の目標を“軌道修正”してベスト8と明言した。

   ◇   ◇   ◇

本来は祝福される場で、宮本会長は説明に追われた。注目されたW杯北中米大会後の日本代表監督として、森保監督の続投が決定。合わせてわずか半年後のアジア杯後には大岩監督に引き継ぐことを会長自らの言葉で明らかにした。

「今、我々として重要だと考えているのがアジア杯で優勝すること。アジアで結果を出す監督が誰なんだという観点を重要視しました。(次の)W杯でも、アジア杯を勝つことで少しでもFIFAのランキングを上げるということが重要」

当初はW杯北中米大会後に新監督で臨む方針だった。外国人監督も視野に動き、3月時点で森保監督には「W杯まで」と伝えたと明かした。ただ山本昌邦技術委員長、自身が「助言者」として指名した元日本代表監督の西野朗氏とも協議を重ねて翻意。大会直前の5月に「アジア杯までやってもらう可能性はありますか」と森保監督に再度打診し、異例の「半年続投」が成立した。

なぜ森保監督に次の4年間を託さないのか。会長は「長くやることのメリット、デメリットの両方がある。やはり新しい空気というものもどこかのタイミングで必要」と説いた。大岩監督が五輪代表と兼任することで「若い選手とシニア代表の選手たちを両方ラージグループで見られる。同じチームコンセプト、ゲームコンセプトでチームを作れる」と利点を語った。

ただ苦しい言い訳とも取られかねない。「我々がたどり着いた結論は継承と進化」としたが、どの部分が進化するのかは言及がなかった。「アジアで結果を出す監督」という観点でいえば、大岩監督はクラブでACL(現ACLE)、世代別代表ではU-23アジア杯を連覇と計3度アジアを制覇している。次のアジア杯から任せても問題はないはずだ。

宮本会長は「我々は世界のトップを目指して挑戦を続けていきたい」と力を込めた一方で、次回30年W杯の目標を「ベスト8を1つのメドに考えている」とも言った。JFAの「2005年宣言」では「2030年までにベスト4」としていたが、下方修正。森保ジャパンが掲げたW杯優勝から一転、初の8強へ現実路線を歩む4年間となる。【佐藤成】