【日本代表】35歳谷口彰悟「サッカーを続ける以上は、常に意識」日の丸への覚悟語る

谷口彰悟(2026年6月撮影)

シントトロイデンの日本代表DF谷口彰悟(35)の奮闘はまだまだ続く。

W杯北中米大会後、さまざまな選択肢がある中で欧州での挑戦を続ける決断。新たなシーズンでもその実力を存分に発揮している。

優勝を掲げて全てを懸けていた大舞台のW杯は、決勝トーナメント1回戦でブラジルに敗れ、32強敗退。「喪失感もすごくありました」と自身の去就についてすぐには考えられないほど、心にぽっかり穴があいた。オフ期間に時間をかけて熟考。「自分の中でいろんな選択肢があったけど、一番は自分が何をやりたいのか、自分がどうしたいのかを素直になって考えた時、まだまだ欧州でできることがあるんじゃないかなと思った」と答えを導き出した。

7月15日に35歳になった。ベテランの域に達しているが、パフォーマンスは全く落ちていない。24年7月、33歳で欧州トップリーグに初めて臨んだが、同年11月に左アキレス腱(けん)を断裂。懸命なリハビリで復活し、34歳で迎えた2度目のW杯では3試合に出場するなど、最終ラインの軸として活躍した。

昨季はクラブで主将を務めて3位躍進を支えた。史上初めて欧州の大会への出場権を獲得したことも、欧州残留の一因となった。「ヨーロッパの舞台を経験して得るもの、成長できるものに魅力を感じた」とさらなる進化を求める。

迎えた20日の欧州リーグ(EL)プレーオフ第1戦オモニア戦で決勝ゴール。胸元のエンブレムを何度もたたき「狙い通りのボールが来たので、なんとかねじ込んで、1-0で勝ててよかった」。クラブの歴史に名を刻んだ。

有言実行の男でもある。故郷の熊本が7月末に大地震に見舞われた。遠くベルギーで被災した映像や画像を目にし「すごく驚いたし、すごく悲しい」と心を痛めた。それだけに「何か自分にできることといえば、自分が元気よくプレーして、熊本の皆さんに活躍のいい報告をして、それを見て元気になってもらえれば一番うれしい」と宣言通りにエールを届けた。

挑戦を続ける限り、A代表への情熱は失わない。「サッカーを続ける以上は、僕は常に日本代表を意識したいと思っているし、目指したいと思っています」と力を込める。4年後のW杯を目指すという明言こそ避けたが「次の9月、10月シリーズは入りたいという気持ち」と日の丸への覚悟を口にした。【佐藤成】