28年ロサンゼルス五輪を目指すU-21日本代表が、自国開催で4大会ぶりの頂点を狙う。率いる大岩剛監督(54)にとっては、来年3月からA代表監督と兼任することが決まって以降、初の対外試合。海外組を除いた19選手で2戦目まで戦う異例の編成で、重要な総合国際大会に挑む。その理由を深掘りしつつ、選手たちの視座の変化を追った。
◇ ◇ ◇
「裏をやっぱり、みんなに知ってほしいなと思います」。大岩監督はアジア大会特有の難しさを、そう表現した。今大会、登録23人のうち1、2戦目までは国内組19人での活動となる。その背景を明かした。
「人数制限のないリストを4月くらいに出さないといけない。5月には、イレギュラーがあった時に差し替え可能な30人のグループをつくらないといけない。そこから23人を選ぶ。だから30人は確実に呼べる集団じゃなければいけなかったことを知っていてほしい」
FW後藤啓介、FW塩貝健人、MF佐藤龍之介らA代表経験のある海外組は選外。トップカテゴリー(A代表)優先の原則もありつつ、彼らの比重を高めればチーム編成が難しくなることを考慮した。
国際サッカー連盟(FIFA)が定める代表活動期間(IW)外に招集することができないため「もし海外組を10人呼びたいとなると、最初は10人いない状態で1、2戦をやるわけですよね。(メンバーに)入れておくことのメリット、デメリットがある」とした。
32年ぶりの自国開催で優勝。使命だ。2歳上で本気の韓国に3連覇を許しており、自身の1度目も含めて日本は2大会連続で決勝で敗れている。借りを返すべく、全体のバランスも見ながらスタッフで議論を重ねて最善の23人を招集した。
大岩監督のA代表監督兼任決定も、選手たちに刺激を与えている。招集経験のあるMF大関は「A代表の監督に決まっている人に見てもらう機会は、そこまでない」。FW横山も「4年後(30年W杯)という明確に目標があるので、そこに向けて本当に1回1回、1つ1つ見られているという気持ちでやっている」とギラつく。
指揮官からは「B代表」と称されている世代。2年後のロス五輪、さらに4年後のW杯を見据え、まずは「アジア版の五輪」を決勝まで戦い抜く。【佐藤成】