守護神が広島に降臨した。脇腹痛のため、別メニュー調整が続いていた日本代表GK鈴木彩艶(24=アストンビラ)が25日、広島市内での全体練習に初合流した。W杯北中米大会後に移籍し、世界最高峰のイングランド・プレミアリーグや欧州チャンピオンズリーグ(CL)で日本人GKの存在価値を高めている。28日のベネズエラ戦で世界基準のプレーを見せる準備を進める。
◇ ◇ ◇
人気度の高さが群を抜いていた。鈴木彩が、約2000人が集まった公開練習に姿を見せると、大歓声を浴びた。これまで別メニュー調整が続き、前日のウルグアイ戦もベンチ外だったが、この日はGKグローブを持って登場。フルメニューを消化した。「出遅れてしまいましたけど、早く感覚を戻してしっかり100%に持っていけるようにしたい」と意気込んだ。
活躍の場をプレミアリーグに移し、サッカーの本場で世界トップクラスのGKという評価を受ける。「自分の強みが通用する感覚もあると同時に、シュートストップ、遠めからのシュートを防がなければいけないなという課題を感じる」と冷静に自己分析している。中でもCLは憧れていた舞台。「ピッチの上でアンセムを聞いた時は鳥肌が立ちました」と表情から充実感がにじむ。
特に注目されているのが、キック力や展開力だ。「パルマの時からやっていたので、そこまで変わったなという感覚はないです」としつつ「でもその自分の武器がプレミアリーグで通用している、相手の脅威になっているのは、自信を持って続けていきたい」と胸を張った。
環境が変わり、新たなGKコーチから教えを受ける。世界最高峰のリーグでプレーする中で、味方の位置を元にポジショニングを意識するようになったという。「いろんなやり方があって、うまく自分に合うものを取り込もうとしている段階なので、まだまだ自分としては成長できる」とうなずいた。【佐藤成】