W杯北中米大会で主軸を担った司令塔が、チームをさらなる高みへ引き上げる。日本代表(FIFAランキング17位)は28日にベネズエラ代表(同47位)と国際親善試合(Eピース)を戦う。W杯に2大会連続出場したMF鎌田大地(30=クリスタルパレス)は、一度に4試合戦える今回の代表活動をポジティブに捉え、世界トップへの歩みを加速させる思いでピッチに立つ。
◇ ◇ ◇
鎌田がW杯後のリスタートとなる今回の代表活動でも、絶対的な存在としてチームをけん引する。ベネズエラ戦を2日後に控えた26日のトレーニングでは、高い技術を発揮しながら攻守に存在感を発揮。イングランド・プレミアリーグでプレーを続ける違いを披露した。
後半途中から出場した24日ウルグアイ戦では「めちゃくちゃ自分たちが良かったわけではないけど、ああいうレベルの高い相手に3-1で勝ち切れたのは、今までと違って成長している部分」と、確かな変化を実感。22年カタール大会に続いて出場した今年の北中米大会で、1次リーグ第1戦のオランダ戦と第2戦のチュニジア戦で連続ゴールを決めた男は、さらなるチーム力アップへの意欲を静かに燃やしている。
森保監督をはじめとしたスタッフからは、今回の活動に際し「アジア杯優勝は1つの目標だけど、4年後のW杯につながるようにとも言われている。アジアと世界のいいチームと戦うのではやり方も違うし、自分たちがステップアップして、それが4年後につながるように」と受け止めた。その中で中心的な役割が求められる背番号15は「前回からも変わらない」と、継続してリーダーの自覚を持ち、活動に臨んでいる。
今回の活動は、公式戦を除けば02年6月以来となる4連戦。これまでは2試合ずつ行われてきたが、各国リーグや選手組合との協議プロセスを経て国際スケジュールが変更され、一度の活動でW杯で日本が戦ったのと同じ試合数をこなせることになった。これを「積み上げがしやすいし、いろんな選手を試せたりする。欧州から帰ってくる必要が1回分なくなるので、チームにも集中しやすいし、自分たちにとっては大きいこと」と歓迎する。
4年後のW杯への思いについては「まだ何も決めていない」と話すにとどめたが、日本の司令塔は常に世界のトップに目を向け、戦い続ける。【永田淳】