【日本代表】瀬古歩夢、中村敬斗に1歳下の久保建英ら「00ジャパン」が主力

日本対エクアドル 前半、ドリブルで攻め込む中村敬斗(撮影・江口和貴)

<キリンカップ:日本0(PK5-4)0エクアドル>◇1日◇日産スタジアム

森保体制3期目を迎えた日本代表(FIFAランキング17位)にあって、存在感を増しているのが2000年生まれの「00ジャパン」だ。DF瀬古歩夢(26=ルアーブル)、MF中村敬斗(26=リヨン)に1つ下の久保建英(25=Rソシエダード)は、U-15時代から世代別代表で切磋琢磨(せっさたくま)してきた。中でも今シリーズでは瀬古の成長が著しい。エクアドル(同25位)戦まで3試合すべて先発し、主力の座を射止めている。

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「ピンチはチャンス」とはよく言ったものだ。負傷者が続出するDFラインにあって、瀬古が台頭した。

ウルグアイ戦、ベネズエラ戦とチーム唯一のフル出場。3戦目となったエクアドル戦でも当然のように先発3バックに名前を連ねた。ボディーコンタクトの強さを生かして相手の攻撃の芽をつぶし、ピンチでは身を挺して決死のカバーも見せる。加えて所属クラブでボランチも務めるほどのパスセンスとボールテクニックを披露。その存在感は一気に増している。

チームメートも瀬古への賛辞を惜しまない。ウルグアイ戦の翌日、選手個々の評価を口にしない堂安をして「歩夢はすごかったっすね、昨日は。なんかリーダーっぽくやってくれてるし、声も掛けてやってくれてるから信頼できる選手になってると思います」。ベネズエラ戦の試合後には久保が「クレバーになったし、無駄なミスは1個もない。ベテランのような風格」とまで表現した。

そしてエクアドル戦の前日会見では、森保監督も「彼が中心的な存在として、強度高く戦ってくる相手に対しフィジカルで負けることなく、かつ早い判断で未然に防ぐというところ、局面で勝つところと味方のカバーと、確実に先を読んでプレーしている」と成長ぶりを口にした。

当の瀬古はいたって冷静だ。「意識は代表に来た時(23年3月)から変わってなくて、いつでも出た時に自分の準備をするだけ」。何より自信を深めたのは25年夏からルアーブルに加入しての実戦経験。欧州王者パリSGもいるフランスリーグだ。「5大リーグに行って、今の自分のプレーに表れているのかなと思います。(移籍を)決断して良かった」と言う。

00年生まれ。世代別代表で戦ってきたメンバーは多い。同年齢の中村、菅原、1歳下の久保、2歳下の鈴木彩はA代表にまで駆け上がってきた。その「00ジャパン」がここからは主役となる。瀬古は「前のW杯が終わって次は自分たちが30歳で迎えるW杯になる。今まで一緒にやってきたメンバーがこうやって代表の舞台でプレーできているし、自分たちが引っ張っていこうと言い合っている」。だから遠慮はない。“ベテランの風格”はそんな思いから醸成されている。

何より小さくまとまることは嫌いだ。昔からのヤンチャ気質で、闘争心をあらわにする世界の強者と伍する。「今まで通り貫いていきたい。俺は俺のままで、この1年1年を重ねていけたらいいかなと思っています」。その言葉は中村や久保、鈴木彩らにも当てはまる。4年後の30年W杯に向け、「00ジャパン」が日本代表の新たな顔となりそうだ。【佐藤隆志】