【日本代表】W杯ではサブも…MF鈴木唯人とDF瀬古歩夢に感じた常連組の「あうんの呼吸」

日本対エクアドル 後半、シュートを放つ鈴木唯人(撮影・宮地輝)

<Nikkan Eye> <キリンカップ:日本0(PK5-4)0エクアドル>◇1日◇日産スタジアム

W杯北中米大会後、初めての活動での3戦目で、日本代表(FIFAランキング17位)がエクアドル代表(同25位)にPK戦の末に勝利した。堅守を誇る相手に90分で0-0だった試合から見えたものは何か? 担当記者による「Nikkan Eye」では「あうんの呼吸」に加わる可能性を見せたMF鈴木唯人(24=フライブルク)とDF瀬古歩夢(26=ルアーブル)に注目する。

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W杯後、再出発となる4連戦のうち3戦目まで終えて、強く感じられたのは「常連組」の盤石感だ。24日ウルグアイ戦では後半にMF鎌田、FW上田、MF伊東、MF久保が入ってギアアップを感じさせ、前半物足りなさを感じた28日ベネズエラ戦でも、後半開始からの5人交代で一気に流れを変えて、逆転勝ちに持ち込んだ。

慣れたメンバーがピッチに入ると、ボールの回りや収まりがスムーズになり、互いの動きを理解していることで、とっさのプレー変更にも柔軟に対応した。攻撃面だけでなく、守備面でも違いが見えた。チーム戦術の理解度はもちろん、個々の特徴やクセがわかっているかどうかが、連動性に影響。プレスの“スイッチ”の入れ方やタイミングが見えにくい時は、セカンドDF、サードDFの動きにわずかな遅れが生じているように見えた。反応が1秒、1歩変わってくるだけで、ボールが入った時に相手に寄せ切れているかどうかが変わり、小さいようで大きな違いとなっていた。

森保監督が来年1月のアジア杯まで続投となった中で、W杯までを戦ってきたメンバーが組んでいるのだから、連係が良好なのは当然のことではある。それでもW杯明けの活動の中では、FW上田の言う「あうんの呼吸でやれている」というプレーに入ってくる選手の出現が欲しいところ。その意味で変化を感じさせているのが、W杯組の中でもサブだったMF鈴木唯とDF瀬古の2人だ。

ウルグアイ戦とエクアドル戦で先発出場した鈴木唯は、左シャドーの位置から積極的に関わり、特に左ウィングバックのMF中村との息の合った連係から左サイドを崩す場面を繰り返した。シャドーで並んだMF久保の関係性も徐々に良くなっている印象を植え付けた。わかりやすい結果は残せなかったものの、惜しいシュートを放ち、プレスバックしてピンチを救うなど攻守で見せ場を作った。

瀬古は今活動で唯一の3戦連続先発を果たし、安定したプレーを継続。以前にあったようなミスからピンチを迎える場面は見られず、けが人が続いているDF陣を冷静かつアグレッシブな動きで支えている。セキュリティー企業に重ねた「セコム」の新愛称がフィットする活躍ぶりの26歳は、自分たちの世代がけん引していく覚悟もはっきりと口に出すなど、責任感もこれまで以上。序列を上げ、定位置確保に近付いている。 アジア杯まで時間は限られているが、彼ら2人に続く存在の台頭にも期待したい。【永田淳】