日本代表のFW本田圭佑(28=ACミラン)が、欧州クラブを買収することが5日、分かった。来季オーストリア3部のSVホルンで、来週中にも正式発表になる見通し。自身がオーナーを務める所属事務所のホンダ エスティーロ(HONDA ESTILO)が運営する。3季後の1部昇格、さらには欧州チャンピオンズリーグ(CL)出場が最大の目標になる。

 本田が欧州クラブ買収という、一大プロジェクトに乗り出す。今季オーストリア2部で10チーム中9位。来季は3部に降格するSVホルンの事実上のオーナーになることが判明した。欧州のリーグ事情に詳しい複数の関係者によれば、本田の所属事務所であるエスティーロが経営難の同クラブの運営権を取得。水面下で最終交渉が進んでおり、来週中にも正式発表になる可能性が出てきた。

 日本代表の現役選手が、欧州のプロチームを買収するのは極めて異例だ。現時点で買収額は不明。現地の関係者の説明では、クラブのトップはもちろん、頭脳となる強化部などフロント職もエスティーロ側から送り込むことが濃厚だ。

▼現役選手で他クラブのオーナーに就任したサッカー選手

 磐田やVVV(オランダ)でプレーしたFWカレン・ロバート(現韓国2部イーランドFC)が今年3月に千葉県社会人2部ROVERS・FCのオーナーに就任。またマインツFW岡崎慎司はオーナーではないが、来季からドイツ10部でプレーするバサラマインツの創設に関わり、現在はスーパーアドバイザーとして助言を行う。