G大阪パトリック、差別ツイート許して日本一誓う

 J1年間王者を決めるチャンピオンシップ(CS)決勝・G大阪-広島の第1戦は今日2日、万博でキックオフを迎える。CS準決勝後に人種差別的な書き込みを投稿されたG大阪のブラジル人FWパトリック(28)は1日、自身の連続ゴールと2連覇を誓った上で、投稿した高校生に「上を向いてもらいたい」と問題の決着を強調。5日のアウェー第2戦(Eスタ)を含めて打倒広島に燃える。

 「世界で一番好きな国」という日本で連覇へ。大阪・吹田市内での非公開調整後、パトリックは「自分のやるべきことをやってタイトルを取りたい」と決意表明した。189センチの体から充実感がにじんだ。

 試合を決めるゴールを挙げた11月28日のCS準決勝浦和戦でツイッターに「黒人死ね」と書き込まれた。同30日に埼玉県内の高校に通う生徒が記したと判明し、Jリーグとクラブを通して謝罪があった。

 パトリックは心を痛めていたが、周囲からの温かい気持ちに触れた。言動は許せないが、人を憎むことはない。「ああいう問題が起こると悲しい気持ちになる。若い子だと聞いているので、これから彼にも上を向いてもらいたい」。この日、高校生に対しても優しいメッセージを送った。

 何も知らない日本にやってきて3年目。先月、日本の免許証を取得し、自家用車も購入した。ブラジルのクラブから期限付き移籍中だが今夏、契約を来年末まで延長。海外では中国の広州富力が獲得に興味を示すと報じられたが、G大阪は「契約も残っているし、来年も戦ってもらうつもり」(梶居強化本部長)。

 昨季の3冠獲得の原動力で、今季も12得点を記録。11月29日には「(今回の件で)自分自身強くなれた。今までのパトリックとは違う、進化したパトリックを見せられたら」と語った助っ人が目指すのは、打倒広島しかない。年間勝ち点3位のG大阪が、同1位広島を破って2年連続の日本一に輝く。【小杉舞】

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