札幌ドーム「1・5発」デビュー! J2札幌はホーム開幕戦で愛媛に1-1と引き分けた。前半41分、新加入のFWジュリーニョ(29)が、Jリーグ初得点を決め先制。1-1の後半47分には、DF福森の左クロスをヘッドで合わせたが、相手GKの好守に遭い、惜しくも決勝点を逃した。ホーム初陣勝利はならなかったが、助っ人が今季5ゴールすべてに絡む活躍。攻撃の核として、エンジンがかかってきた。
上々の本拠お披露目となった。まずはゴールへの嗅覚だ。0-0の前半41分、宮沢からのパスを受けた都倉が右サイドをドリブル突破。DFと競り合いながらゴロで流し込んだクロスに、ジュリーニョが、左サイドから走り込んだ。「都倉の特長は分かっていたし、反転してシュートをうつだろうと思って、こぼれ球を狙っていた」。DFの背後をつき、がら空きのゴールに、左足でねじ込み、あっさり先制点を奪った。
1-1の後半47分には高さでアピール。福森からの鋭い左クロスを頭で豪快にたたきつけた。「たたきつければ取れないと思ったが、何十回に1回あるかないかのセーブをされてしまった」。強烈なヘディングシュートはゴールラインぎりぎりで、GK児玉に押し出され決勝点にはならなかったが、90分フル出場し、ドリブルや左足FKでもチャンスメークした。今季チーム全5得点に絡んでおり、札幌ドーム2万12人の大観衆の前でも、しっかり能力の高さを示した。
「ゴールは妻へのいいプレゼントになった」。この日、妊娠中のガブリエラ夫人(22)が札幌入り。ドームのスタンドで初観戦した。おなかには7月に誕生する長女「サラちゃん」がいる。ヘブライ語の「お姫様」が語源で、ゴール後はマセード、都倉、宮沢と、ゆりかごダンスで4カ月早い誕生前祝いも済ませた。待望のホーム初勝利はお預けも、家族“3人”での日本生活初日にJ初得点と、景気良いスタートになった。
新助っ人が攻撃の核として計算できる存在になってきたことは、チームとしても大きなプラス要素。四方田監督も「ジュリーニョの個の突破という良さが出た。1点取ったことは非常に評価している。あとは連係から点を取る形が出てくれば」と挙げた。徐々に順応し、組織としての破壊力も高めていく。【永野高輔】



