新潟の公式戦3連勝はならなかった。川崎Fに0-5で完敗した。前半で3失点と、2連勝中は無失点だった守備が崩壊。広島から期限付き移籍のMF野津田岳人(21)がスタメンで移籍後初出場を果たしたが、不発に終わった。

 立ち上がりがすべてだった。前半23分までの間に新潟は3失点。大きすぎるビハインドは攻撃の歯車も狂わせた。前半はシュートわずか1本と攻め手を失った。

 ナビスコ杯第2節鳥栖戦(3月27日)、前戦のリーグ戦第5節福岡戦と、いずれも1-0でものにした。堅守と粘り強い攻撃ががっちりとかみ合った。だが、この日は違った。

 前半5分から3回連続でコーナーキックを許す。その3回目の同8分、クリアを川崎F・DF谷口彰悟(24)に押し込まれて先制される。同20分にはDF酒井宣福(23)がペナルティーエリアで相手を倒して警告。このPKを決められた。動揺をひきずるように、同23分には再びコーナーキックがらみで失点。後半の3分には4点目、同38分には5点目を許した。川崎Fの縦に鋭い攻撃に守備の連係を整えることができなかった。

 「前半は終わったこと。シンプルに前へ」。ハーフタイムに吉田達磨監督(41)は選手を落ち着かせるように指示を出した。福岡戦からスタメンは7人入れ替わった。その中には広島から期限付き移籍した野津田、左ひざの故障から復帰しMF成岡翔(31)の今季初スタメン組がいた。

 「福岡戦を見て自分が何をできるかイメージした」(野津田)、「試合に出られるようコンディションを作ってきた」(成岡)と期するものを持つ選手がピッチに入った。だが、その気合は結果につながらなかった。

 5失点はリーグ戦第2節神戸戦の6失点に次ぐ大量失点。勢いに乗りたいホーム戦で喫した大敗。次の試合はホームでのリーグ戦第6節磐田戦(10日)が待っている。守備、そして精神面での立て直しが早急な課題になった。【斎藤慎一郎】