ガンバ大阪のU-20(20歳以下)日本代表MF堂安律(18)が13日、大阪・吹田市内で行われた実戦形式練習で主力組に入った。17日のヴィッセル神戸戦(アウェー)に向け、2トップの一角で存在感を発揮。関西ダービーでは「自分でいけるところは自分でいきたい」と意気込んだ。

 先月5月のU-20W杯ではMVP級の活躍を見せた。特に、課題だった運動量を克服。攻守において献身的に走り回った。「前までは『(監督に)言われるから走っとかないと』という感じやった。でも今は『走れば点が取れる』と思える。そう思って走ると、全然苦じゃない」と意識を変えた。ただ「阿部君(川崎FのMF)と(神戸MF大森)晃太郎君がいた時はもっと走っていたと思う」。

 偶然にも次節は大森がいる神戸(17日)で、次々節は阿部がいる川崎フロンターレ(25日)が相手。「トラッキングデータ(毎試合測定する走行距離と時速24キロ以上のダッシュの本数)で2人を上回れるようにしたい」と目標を定めた。

 兵庫・尼崎市出身の堂安にとって、神戸戦は特別な思いがある。「大阪ダービーより気持ちが入るぐらい。小さい頃からヴィッセルは身近な存在だったので、負けたくない」。神戸戦の前日16日には19歳になる。今一番乗っている新エース候補が、関西ダービーでも主役となる。