右足三角靱帯(じんたい)損傷と距骨骨挫傷で離脱していた北海道コンサドーレ札幌MF横山知伸(32)が29日、札幌・宮の沢での練習に完全合流した。7月29日浦和戦で負傷後、1カ月ぶりの復帰となった。約1時間半の練習をフル消化し「あとは状態を上げて早く試合に出たい」と9月9日の次節ジュビロ磐田戦(札幌ドーム)での出場を目標に据えた。9月3日の練習試合で実戦感覚を磨き、戦列復帰に備える。

 残り3カ月、ラスト10戦。J1残留への正念場に向け、心強い男が帰ってきた。新加入した今季は、負傷した浦和戦まで19試合中16試合に先発し、守備陣の柱として働いてきた。不在の間は、最年長39歳河合が奮闘し、26日の前節仙台戦は1-0完封に貢献。競争はチーム内の活性化にもつながっており、横山は「使ってもらえるように、アピールしないと」と気を引き締めた。

 対磐田は4月30日、敵地での前回対戦で移籍1号となる先制弾を決めたが、2-0から追い付かれドローに終わった。「無失点で抑えれば負けることはない。もし出たら、しっかり守備で貢献したい」。失った勝ち点2を、ホームで取り戻す。【永野高輔】