ジュビロ磐田への来季入団が内定している筑波大FW中野誠也(22)が、26日の次節アウェー・サガン鳥栖戦(ベアスタ)でベンチ入りする可能性が出てきた。21日、磐田大久保グラウンドで練習を再開したチームに合流すると、名波浩監督(44)が「良ければ連れて行く」と明言。パフォーマンス次第では、中野を同戦に帯同させる方針を示した。

 中野は、今季の関東大学1部リーグで歴代最多タイの20得点を挙げ、得点王を獲得。筑波大の13年ぶりとなるリーグ優勝に大きく貢献した。今年6月には、大学に所属しながらJリーグに出場できる特別指定選手に承認されており、中野自身も「来季に向けた良い準備という部分でも、そこ(メンバー入り)を目指さなければいけないと思っています」と意欲を示す。

 現在、磐田ではU-18時代の後輩、MF上原力也(21)が10月29日のホーム横浜戦から2試合連続で出場中。途中出場から攻撃にリズムをもたらすなど、ボランチの位置で存在感を示している。常に試合をチェックしているという中野も「力也が活躍している姿は、刺激になる。Jリーグのピッチで早く一緒にやりたいです」と目を輝かせた。

 チームは試合2日前移動で鳥栖戦に備えるため、中野に与えられた“テスト期間”は、24日午前練習までの残り2日間。「自分のやるべきことをやるだけです」と語る若き点取り屋は、指揮官への猛アピールを続ける。【前田和哉】

 ◆中野誠也(なかの・せいや)1995年(平7)7月23日、浜松市生まれ。5歳からサッカーを始め、磐田U-18を経て筑波大。13年Jユース杯と高円宮杯プリンスリーグ東海で得点王。16年全日本大学選手権で得点王とMVP。172センチ、67キロ。右利き。血液型O。