17年は勝ち点1差で降格圏を逃れたレノファ山口FCが、開幕2連勝と絶好調だ。日本サッカー協会で強化担当技術委員長などを務めた霜田正浩新監督を招聘(しょうへい)し、J1浦和レッズからFWオナイウ阿道、J2東京ヴェルディからFW高木大輔ら若手FWをレンタルで、湘南ベルマーレからは契約満了で退団した元日本代表DF坪井慶介を完全移籍で獲得と、積極的な補強を展開。そのオナイウが4-1で大勝した2月25日のロアッソ熊本との開幕戦、1-0で競り勝った4日の愛媛FC戦で連発し、高木も熊本戦でゴールとホーム2連戦で早くも期待に応えた。11日の第3節栃木SC戦は今季初のアウェイだが、J3から昇格し連敗、7失点の栃木に勝てば、勢いはさらに加速しそうだ。

 また17年に16位だったFC町田ゼルビアも、開幕2連勝と好スタートを切った。4日の第2節では昨季J1の大宮アルディージャに3-2で競り勝ち、17年7月16日の水戸ホーリーホック戦以降4分け5敗と勝てないまま17年を終えたホームで、8カ月ぶりに勝利を挙げた。左アキレス腱(けん)断裂から17年に復帰したFW鈴木孝司が2戦連発と完全復活し、大宮戦ではエースのFW中島裕希も18年初ゴールとなる決勝弾を決めた。11日はホームに、前節に続きJ1から降格したヴァンフォーレ甲府を迎え撃つ。1分け1敗と勝利がない甲府に勝てば、首位に立った16年の快進撃の再現も期待できそうだ。

 昨季、低迷した2チームが躍進する一方で、17年にJ1昇格プレーオフに進出したジェフユナイテッド千葉は1分け1敗の15位、プレーオフを勝ち点1差で逃した徳島ヴォルティスが2連敗で19位と、優勝候補に挙げられた2チームが苦しんでいる。千葉は11日にホームで21位のFC岐阜、徳島は10日にアウェイで大宮と対戦する。互いに、負けられない正念場となりそうだ。