J2ジェフユナイテッド千葉は7日、FW吉田真紀人(25)が同じJ2の愛媛FCに19年1月31日までの期限付きで移籍すると発表した。吉田は千葉を通じて「2年連続でこのようなタイミングでの移籍になってしまい、去年、今年と僕に期待をして声を掛けていただいた方や、ユニホームを買っていただいた方々に本当に申し訳なく思っています」と千葉のサポーターに謝罪した。

 吉田は今季、開幕から2試合、ベンチ入りも果たせない状況だった。17年も開幕から6試合で1試合の出場に終わり、同じJ2のFC町田ゼルビアに期限付き移籍しており、18年に捲土(けんど)重来を期して千葉に復帰したばかりだった。ただ、昨季19得点のFWラリベイ、アビスパ福岡から完全移籍したMF為田大貴、MF町田也真人ら前線のメンバーの壁は厚く、2年連続で開幕早々に移籍の道を選ぶ異例の決断をした。4日に発売されたばかりのクラブの2018年公式イヤーブックに掲載され、ユニホームも販売されているタイミングで、しかも2季連続での早期の移籍となったことで、応援してくれるサポーター、ファンに謝罪したようだ。

 吉田は「今回の移籍にあたり今の自分の現状をしっかりと見つめ直し、1人のサッカー選手として新たな環境、新たな監督の元でもう一度挑戦したいと思い決断させて頂きました。またこうしてジェフを離れることは本当に心苦しいですが、今の僕には必要な選択だと思いました」とコメントした。

 移籍先の愛媛は現在、開幕から2連敗で19位と低迷し、無得点と得点力不足に苦しんでおり、出場機会を求める吉田と愛媛の思惑が合致したようだ。