セレッソ大阪GKキム・ジンヒョン(30)が10日、三協Fで行われた柏レイソル戦で柏サポーターから差別的と思われる行為があったとして激高し、試合がストップする異例の事態が起きた。

 1-1の後半34分過ぎ、ゴールキックに入ろうとしたキム・ジンヒョンが動作を止め、主審に近づいて抗議の姿勢。試合が止まって柏側とマッチコミッショナーが対応。柏主将のMF大谷秀和(33)も事態収拾のためサポーター席に向かってなだめ、約5分後にようやく試合再開となった。

 試合後、マッチコミッショナーがキム・ジンヒョンから聞き取り調査を行った。キム・ジンヒョンは受けた行為に関して明かさなかったが「今までは集中できていた。それ以外のこと。僕は(そのサポーターの)顔、覚えてます。次こういうことないように社長に任せてます」と冷静に話した。C大阪の玉田稔社長は「レフェリー、マッチコミッショナーにお任せしたので、我々としては何もすることはない。後味の悪い試合。逆に(C大阪のホームで)ないようにしないと」。柏の運営担当は映像で問題の行為があったか調べ、現時点では確認できなかったとした。クラブとして引き続き、調査を行う。