スペイン1部アトレティコ・マドリードからJ1サガン鳥栖に新加入した、元スペイン代表FWフェルナンドトレス(34)が15日、都内で記者会見を開いた。

 トレスは5月にバルセロナからJ1ヴィッセル神戸に加入した、スペイン代表の同僚MFアンドレス・イニエスタ(34)との対戦を心待ちにした。「アンドレスは15歳からプレーした、いい友人。同じような時期にチームと別れ、日本に行く決意をした。私たちは日本に敬意を払っている」と笑みを浮かべた。

 神戸とは11月10日にアウェーで戦う。トレスは「イニエスタは世界一流のプレーヤーの1人。日本の方も、彼を見たいと思うでしょうし、今季の最後のあたりに対戦できると思うが、鳥栖が勝つことを期待している」と必勝を宣言した。なお8月22日の天皇杯4回戦でも両チームは対戦する。

 トレスはAマドリードの下部組織に加入し、16歳だった01年にトップチームに昇格。当時、チームは2部リーグだったが、02年に1部に昇格。2年目の03-04年には19歳でキャプテンとなった。07年7月にイングランド・プレミアリーグのリバプールに移籍すると、07-08年に1年目の外国人としての最多得点記録24得点を挙げるなど活躍。11年1月にはチェルシーに移籍し12-13年に欧州チャンピオンズリーグとFAカップの2冠、13-14年には欧州リーグ優勝に貢献も、チームにはフィットしきれず、14年8月にセリエAのACミランに移籍も、同12月にAマドリードに復帰した。

 英国、イタリアに続き、今回が3度目の海外リーグでのプレーとなる。Jリーグにについて「スペイン、イタリア、イギリス、ドイツは長い時間、子どもや選手を育成してきた。日本は他の国のように(プロサッカーリーグが)100年、たっていないが意思は必要。(意思があれば)良いリーグ…欧州リーグに近づけると思う。欧州の有名な選手も日本に来れば、いろいろなサッカーを知ることが出来るし、有名な選手が次々、来れば日本サッカーの重要性は高まる」と強調した。【村上幸将】