今度こそ愛息に勝利のゴールを届ける。ベガルタ仙台のMF蜂須賀孝治(28)が今日1日のホーム名古屋グランパス戦で、2戦連続ゴールでチームに勝利に呼び込む。前節ホームセレッソ大阪戦では後半に勝ち越しゴールを決めたが、ロスタイム終了間際にまさかの失点を喫し、決勝弾が幻に。2月に誕生した長男嵩人(しゅうと)君も観戦していた中で勝利を逃した悔しさを、自らの一撃で晴らしてみせる。

 蜂須賀「今は(板倉)滉と(中野)嘉大の左サイドのところでつくれているので、フリーでボールを受けることが多い。名古屋は4バックでスペースが空きやすいので常に狙っていきたい。」

 サイドチェンジからゴールに直結するクロスの供給、隙あらば自ら切れ込んでのシュートを狙う。C大阪戦ではヘディングゴールを決めた際、突然の大歓声に驚いて泣いたという長男も再度観戦に訪れる。リーグ戦では3月31日の長崎戦以来、約4カ月もホームで勝利から遠ざかる。勝利に直結する「シュート」を決め、「しゅうと」君の目に自らの勇姿を焼き付けたい。【下田雄一】