ベガルタ仙台のFW阿部拓馬(30)が得意のアウェーゲームで暴れまくる。仙台市泉サッカー場で10日、今日11日のアウェー柏レイソル戦へ向けて最終調整に臨んだ阿部は、ミニゲームで主力組の2トップに入り、4戦ぶりとなる先発出場が濃厚となった。ここまで先発出場したアウェーゲームで4勝1敗1分け。今季奪った2得点はいずれも清水、磐田のアウェーで挙げている。敵地でめっぽう強い男が、チームを4戦ぶりとなる勝利に導く。

 前節磐田戦で、阿部は後半途中で投入され、今季2ゴール目を決めたが、ロスタイムに逆転され空砲となった。今度こそ勝利に直結するゴールが求められるが、気負いはない。「普通に守って普通に点を取って普通に戦えばいい」と平常心で臨む構えだ。

 慢性的な股関節痛に悩まされるが、練習後に誰よりも入念に体のケアに時間を費やし、準備に余念がない。今季初のフルタイム出場もかかるが「監督が決めることなので意識はしていない。ボールを握って、主導権を握っていれば攻められることはない。特別考えすぎずに試合に臨みたい」。チーム屈指のボールキープ力で勝利をつかむ。