ベガルタ仙台のMF野津田岳人(24)が、9月1日のホーム清水エスパルス戦で復帰する可能性が高まった。7月中旬に右太もも裏の肉離れにより離脱していたが、28日からチーム練習に完全合流。渡辺晋監督(44)は「清水戦へ向けての土俵には上がっている」とメンバー入りの可能性を示唆した。

得点源のFW西村拓真(21)のCSKAモスクワ移籍が秒読みとなったチームに、待望のつなぎ役が復帰する。シュート練習を中心に約2時間、汗を流した野津田は「我慢してじっくりとリハビリに取り組んできた。清水戦を目標にやってきたし、この試合に懸ける思いは強い。コンディションも上がってきたし、試合で活躍して爆発させたい」と意気込んだ。

リハビリ期間中に肉体改造に着手。「筋トレで足りなかった部分を意識的に取り組んできた」と、当たり負けしない上半身を作り上げた。チームはワールドカップ中断明けから、ボール保持率の低下が顕著。中断前は平均ボール保持率53%だったが、野津田不在と重なる9試合平均で46%まで低下する。渡辺監督は「彼がいるといないのでは、1試合のパス本数が50本は違ってくる。メンタル的にも強くなってパワーアップして帰ってきてくれた」と期待を寄せた。野津田は「前線の選手がしっかり前でプレーできるように、自分がつなぎ役となってボールを保持する時間を高めたい」とイメージを膨らませた。【下田雄一】