ベガルタ仙台のDF平岡康裕(32)が、円熟味を増した攻撃参加で古巣を打ち砕く。29日、仙台市泉サッカー場で9月1日のホーム清水エスパルス戦へ向け、シュート練習中心のメニューをこなした。「上位へ行くためにも勝ち点3を必ず取らなくてはならない試合。相手ディフェンスの数など、前線の状況を見極めて上がっていきたい」と決意を語った。

3月のアウェー清水戦から取り組み始めた攻撃参加が、日に日に威力を増している。右サイドからMF蜂須賀孝治(28)との息の合った崩しでFWハーフナー・マイク(31)の移籍後初ゴールを演出するなど、8月に入ってすでに2アシストをマーク。夏場の5連戦を4勝1敗で乗り切った原動力になってきた。

渡辺晋監督(44)は「蜂須賀とのワンツーからスムーズにクロスを入れているし(タイミングを)つかんでいる。サッカーの町(清水)で育ってきた選手だけに選択肢も多い」と期待を寄せた。

仙台移籍後、古巣清水とは1勝2分けの負け知らずと相性もいい。中2日の連戦で臨む相手とホームで戦えることも大きい。「清水はタフな日程でくるし、ホームなのでしっかりと準備して主導権を握りたい。ボールを保持して、左右に揺さぶりながら攻め上がりたい」と意気込んだ。【下田雄一】