ベガルタ仙台のMF椎橋慧也(21)が原点回帰でトンネル脱出を図る。9日は仙台市泉サッカー場で、今日10日のアウェー・サンフレッチェ広島戦へ向け最終調整に臨んだ。3戦連続ボランチとして先発出場が濃厚な椎橋は、チームの基本3原則である球際、切り替え、走力の徹底でチームを6戦ぶりの勝利に導く覚悟を示した。

残り3戦で5位東京との勝ち点差は7。目標のトップ5入りへ向け後がない一戦を若武者が仕切る。

椎橋 相手は球際でガツガツ来るが、その土俵で負けていては試合にも勝てない。若い選手が積極的に声を出して盛り上げていきたい。年齢は関係なくそこは僕に求められているところ。ここでもう1度、1人1人が俺がやるぞという思いを出していかないと上には行けない。俺がチームを引っ張るという気持ちで戦いたい。

相手の広島は4連敗中で、6戦勝ちなしと失速中だが、仙台にとってアウェーの広島戦は8戦勝ちなし(2分け6敗)と鬼門になっている。「中盤なのでいい準備をして、相手の動きを予測し早くスタートを切ることができる。リスク管理をしっかりして、ボールを奪ったら素早くいいパスを前につけたい」と意気込んだ。【下田雄一】