川崎フロンターレが史上5チーム目の連覇を達成した。セレッソ大阪に試合終了間際の失点で敗れたが、2位サンフレッチェ広島も敗れたため、2試合を残し、史上2番目の速さで優勝が決まった。リーグ最少の26失点、リーグ2位の53得点。

負傷欠場したFW小林の代わりに主将マークを巻いたDF谷口は、クリーンかつ堅実な守備で、リーグ最少26失点での優勝を支えた。プロ1年目の14年夏から、147試合連続で出場中。今季も8月1日の浦和戦から累積警告3枚(4枚で1試合出場停止)の“リーチ状態”ながら、その後は14試合連続で警告なし。「目の前の試合に集中してやるサイクルの中でそういう結果になっている」。全力でゴール前まで戻り、こぼれ球に体を投げ出すというチームの約束事を守り、開幕の磐田戦、続く湘南戦とカウンターのピンチを防ぐ姿が光った。「攻撃が良ければ自然と守備も良くなるし、守備が良くなれば攻撃も良くなると思っている」。全員で助け合う好循環の中心に27歳のこの男がいる。

▼J1連続試合出場 川崎Fの谷口彰悟(27)はフィールド選手では歴代4位の147試合連続中。今季は残り2試合で、3位の広島DF水本の148試合連続を抜いて歴代3位に浮上しそうだ。谷口はプロ1年目で23歳だった14年8月30日の名古屋戦から記録をスタート。1位の横浜DF中沢が34歳、2位の浦和MF阿部が31歳と、ともにベテランと呼ばれるようになった時期に記録を開始したのとは対照的。谷口は大卒1年目から累積警告で出場停止になることもなく、ピッチに立ち続けている。