北海道コンサドーレ札幌のMF小野伸二(39)が、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)への思いを新たにした。6日、室蘭市内で行われた「ポカリスエット エールキャラバン2018」に参加。来季もチーム残留が確実な小野は、今季あと1歩及ばなかったACL出場に「自力で行くためにただ努力するだけ」と、リーグ戦3位以上を新たな目標にした。

前日5日に行われた天皇杯準決勝で鹿島アントラーズが敗退。札幌のACL繰り上がり出場はなくなった。クラブ初となるアジア挑戦への道は断たれたが「残念な結果だけど僕らに新しい試練、目標にするチャンスをくれたと思っている」。クラブ史上最高順位だった今季の4位を上回る、自力出場圏内を目指す。

自身は足首の不調などもあってリーグ戦出場7試合のみ。40歳を迎える来年は最年長としてチームをけん引する可能性がある。「今年は出番が少なかった。出番をもらえるように体調を含めて頑張っていきたい」。個人的な悔しさも次にぶつけて戦っていく。

この日は北海道大谷室蘭高の男女サッカー部110人を指導した。約1時間半の熱血ティーチング。パス練習に加わり一緒にボールを蹴り合った。「自分のモットーは『楽しむ』。何事にも楽しむことを忘れないで」とエール。若い世代のためにも来年こそはアジアへの切符をつかむ。【西塚祐司】