横浜FCのFWカズ(三浦知良、51)が5日、新春恒例のグアム自主トレのため成田空港から出国した。52歳で迎える新シーズンに向け「1カ月、オフを取って気持ちはリフレッシュできた。ここからは切り替えて、戦闘モードではないですが、グアムで精神と肉体を鍛え直したいと思います」と意欲を見せた。

今回の自主トレのテーマは、体のバランスと有酸素運動での基礎体力強化だ。昨年12月の1次グアム自主トレで痛めた箇所があることを明かし「いつもより、最初の1週間ぐらいはスロー調整で入らないといけない。状態を見ながらどこまで上げられるか」と話した。

昨季はチームはリーグ3位でJ1昇格プレーオフにも進出した。だが、カズは得点と先発出場を果たすことなく終えていた。それだけに「自分は先発出場にこだわってやっている。今年は絶対に先発で出られるように努力していきたい。去年、1ゴールもなかったので、ゴールをあげられるようにしたい」と目標を掲げた。

90年代からサッカー界をけん引しているレジェンドは、UAEでアジア杯を戦う日本代表にもエールを送った。カズは日本が92年に初めてアジア杯で優勝したときのメンバーで、同大会でMVPを獲得している。今の日本代表に「前線の若い選手がすごく躍動感を見せている。アジアの相手の守備は、ここまでの親善試合と違ったやりにくさがあると思う。引く相手に対して、若さで躍動している堂安選手、南野選手が個の力で打開できるところを見せてもらいたい」と話した。

92年のアジア杯初Vから3度の優勝を重ね、日本は「追う立場」から「追われる立場」になった。カズは「僕らは挑戦者だった。でも、今でもチャレンジャーの気持ちを忘れないことが大事。ポイチ(森保監督)がいるから大丈夫でしょう」と、ドーハの悲劇をともに経験した森保一監督に敬愛を込め期待を寄せていた。