法大が、元日本代表の都並敏史監督が指揮する関東社会人リーグ1部のブリオベッカ浦安(千葉代表)を1-0で下し、2回戦にコマを進めた。

法大は、南米選手権ブラジル大会の日本代表に選出されたFW上田綺世(3年)がフル出場。後半11分のヘディングシュートは惜しくもポストにはね返され、得点はならなかったが、ポストプレーや献身的な守備でチームの勝利に貢献した。敵将の都並監督は「相手のセンターFWに起点をつくられた」と振り返り、上田について「思ったより高いし強い。うちのDFラインが、あれほど負け続けたことはない。大したもんです」と脱帽した。

上田は、南米選手権日本代表に選出後、この日が初の公式戦。ピッチ外では「代表」と騒がれる立場になったが「選ばれたからと、変える必要はない。今できる自分の力を、常に目の前の試合で最大限出していくことが大事」としっかりと地に足をつけて臨んでいた。チームが苦しい時間もコーチングの声を出し続け、ロスタイムには体を張って相手の攻撃の芽をつんだ。シュート3本は不発に終わり「ゴールはできなかった」と反省も「自分の体で何ができるか、チームの勝利のために必要なことは選択できた」と手応えを口にした。【岩田千代巳】