法大が、元日本代表の都並敏史監督が指揮する関東社会人リーグ1部のブリオベッカ浦安(千葉代表)を1-0で下し、2回戦にコマを進めた。

法大の身長2メートルGK中野小次郎(2年)がチームを救うスーパーセーブを見せた。後半29分、カウンターを浴び、相手DF秋葉勇志からの折り返しに、FW竹中公基がフリーで頭で狙ったが、中野が右手1本でセーブ。決定機を防いだ。「左からこぼれてくると予測していた。準備はしていて、あとは思い切ってやった結果がセーブにつながった」と振り返った。

徳島ユース出身。中学入学時は163センチだったが、中学時代に約30センチ伸び、中学卒業時で190センチを超えた。高校時代にも約10センチ伸びた。日本代表のハリルホジッチ元監督が「現代フットボールは190センチないと、いいGKとは言えない」と話していたが、その条件を楽々クリア。高校3年の夏にはバスケットボール部の監督から「インターハイ予選にいるだけでいいから、試合に出てくれないか」と頼まれたこともある。さすがにバスケットボールの試合には出場しなかったが、高身長という天性の才能に恵まれている逸材だ。

今年は2試合目の公式戦。長山一也監督は、中野の資質を認めた上で「もっと強いメンタル面を」と求めている。中野は「安全なプレーを選択する場面が多いので。これから試合に出て改善していきたい」と飛躍を誓った。【岩田千代巳】