J2アルビレックス新潟は16日、聖籠町のクラブハウスで練習を行った。今季初の連勝を決めた栃木SC戦(15日)に出場したメンバーはリカバリー、控えメンバーは予定されていた新潟経営大との練習試合が強風で中止になったため、通常の練習をした。

栃木戦で今季3得点目を挙げたFWフランシス(29)は、自身のゴール後に見せたパフォーマンスを今後も披露し続ける意欲を見せた。

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連勝から一夜明けてもフランシスは上機嫌だった。10試合ぶりの自身3得点目を挙げての勝利に「取り組んできたことが勝利につながった」と喜んだ。

「これからもっと増やしていく」と、最もテンションが上がったのはゴール後のパフォーマンスだった。後半19分にFWレオナルド(22)がPKで先制点を挙げた後は、元アルゼンチン代表のFWカルロス・テベスが行っていたダンスをまねて披露した。そして後半29分、自身が追加点を挙げた直後に見せたパフォーマンスが「今後も続ける」と言う「新幹線」だった。

ブラジル人選手4人で試合前夜に宿舎で考えた。実際に行ったのは4人で手を振る動作を中心にしただけで、なかなかそろわなかった。「今度はほかの選手も巻き込んで、大勢でそろえてやるよ」と笑う。

パフォーマンスにはメッセージが込められている。「勝利を続けて進んでいく」(フランシス)。自らはFC岐阜戦に続く2試合連続フル出場を果たした。得点し、チームも連勝。勢いを感じている。「自分たちの目標に向かって一直線に行く」とJ1昇格を見据える。

新潟は勝ち点23で13位。前節から1つ順位を上げた。今後、サポーターに定着するほどパフォーマンスを繰り返すことはチームの上昇を意味する。「次(22日・アウェー・ツエーゲン金沢戦)も『新幹線』をやりたい」。フランシスは連勝を伸ばす自信をちらつかせた。【斎藤慎一郎】