危なげない試合運びで鹿島アントラーズが先勝した。前半24分、センターサークル付近でボールを受けたMF土居が持ち上がり、その左クロスにMFセルジーニョが頭で合わせた。

セルジーニョは今季、ACLでプレーオフもあわせるとこれで5点目。昨季途中加入でACL5戦連発弾を記録しアジア制覇に貢献した“ACL男”の活躍で、鹿島がACL連覇へ1歩近づいた。

ホーム&アウェー、2試合180分の戦い。ボールを保持した割に得点場面以外はチャンスらしいチャンスを作れなかったが、MF永木は「ゼロで抑えるのが第一優先だった」と、広島にアウェーゴールを許さなかったことを良しとした。途中出場のFW伊藤も「最低限の結果は得られたと思う」と納得の表情。トーナメントの戦い方をよく知る前年度王者が、貫禄の戦いぶりを見せつけた。