免許証失効中に運転し、携帯電話使用等の道路交通法違反で摘発された川崎フロンターレのMF守田英正(24)が19日、神奈川・川崎市内で練習後に取材に応じ反省とおわびの言葉を述べた。守田は「サッカー選手の前に、一社会人としてあるまじき行為でした。クラブ、サッカー界、自分に関わるすべての皆さんにご迷惑をかけてしまったことは申し訳なく思っています。ことの重大さを認識していますし、やってはならないこと。そこは反省しています」と話した。

守田は17日の午前8時半、神奈川・川崎市麻生区内を自家用車で運転中、携帯電話を保持し操作していたところ道路交通法違反で摘発された。免許証を提示したところ、警察官に、免許証の有効期限が19年6月10日で、既に失効していたことを指摘された。そこで初めて更新を忘れていたことに気付き、事の重大さを認識した。その後、警察署で事情聴取を受け、守田はクラブに経緯を連絡をし、その日のトレーニングに遅刻した。

守田は免許証の更新は2回目だったという。警察官に、更新を知らせるはがきが郵送されていることを言われたが、受け取った認識がなかったことを明かし「前回は大学で、身近に更新をする学生がいて、『自分も』と。今回、はがきもそうですけど、自分が確認できていなかったのは自分の落ち度。言い訳にはできない」と自身の責任を口にした。守田が所持する車はクラブが預かり、現在は守田はチームメートの車に同乗し練習所に通っている。

クラブは、守田に猛省を促し、公式戦1試合の出場停止処分、制裁金、社内奉仕活動の実施の、クラブ独自の処分を科すことを発表。サッカーに取り組む上で支えてくれる人への感謝と選手としての自覚を促すために、社内奉仕活動を科した。既に、練習後にクラブハウスの清掃スタッフ、練習場の芝の管理スタッフの下で奉仕活動を開始し、練習着の洗濯などを行っている。そのほか、クラブのポスター配布、ホームゲームのちらし配布など、運営の仕事も手伝う。

庄子春男取締役強化本部長は「我々にも管理責任がある。毎年、シーズン前に免許証、パスポート、車検証、任意保険の管理に取り組んでいかなくてはいけない」とし、庄子強化本部長が減俸10%(1カ月)、竹内弘明強化部長が減俸5%(1カ月)の処分を受けた。守田は「この件で本当にご迷惑をかけてしまった。僕にできることをしっかりやって示していきたい」と猛省していた。