聖和学園(宮城)が大会史上初の男女アベック優勝を果たした。男子(宮城1位)は前半16分にMF古賀楓真(3年)がセンターサークル付近から敵陣へドリブルで持ち込み先制するなど、個人技を駆使したサッカーで八戸学院野辺地西(青森2位)を下し3年ぶりの優勝。女子(宮城1位)は伝統のパスサッカーを柱に5ゴールを奪い専大北上(岩手1位)を圧倒した。

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女子は聖和学園が準決勝の反省を生かし大勝した。ふたば未来学園戦では、シュート18本も1点どまり。曽山加奈子監督(31)から「このままでは全国で勝てない」とダメ出しされ、試合後に約2時間のシュート練習を行った。MF宮田あすか主将(3年)は「きつかったですけど気合が入りました」。5人が1点ずつを決め、結果を出した。

宮城県大会では昨年の全国総体女王、常盤木学園を1-0で下した。「あんな速いプレッシャーでやることはない」と宿敵から全国を感じ取った。そして「常盤木に勝ったのに全国で負けられない」と気持ちを引き締める。

昨年、グラウンドが土から人工芝になりパスサッカーに磨きがかかる。3月には学校敷地内に寮が完成。自転車で片道45分の通学も3分になった。5点目の桜井寧々(2年)は「すごい快適です」と笑顔。宮田主将も「自主練習がたくさんできる」と効果を実感する。「全国で聖和のサッカーを見せて優勝したい」と沖縄の地での躍進を誓った。