J2アルビレックス新潟はオフ明けの25日、第20節鹿児島ユナイテッドFC戦(29日、白波スタジアム)に向けた練習を開始した。

FW渡辺新太(23)がブラジルでの交通事故のため、22日に24歳で亡くなった元新潟FWターレスさんに勝利をささげることを誓った。「次は絶対に勝たなければならない」。

渡辺新がターレスさんの死去を知ったのは22日アウェー・ツエーゲン金沢戦後、移動バスの車中だった。「本当なのか、まだ実感がない」と言う。同年齢で同じFWということもあり最も仲が良かった。ターレスさんが帰国後は直接連絡を取ることはなかったが、インスタグラムは見ていた。「見かけはこわもてだったけど、内面はすごく優しかった。こっちに合わせてくれるような人間だった」。ターレスさんが背負った11番を今季、着けている。ゴールへの思いも受け継いだ。

吉永一明監督(51)は練習前、「こういうことを乗り越えていかなければならない」と選手に伝えた。「鹿児島戦はみんながターレスのために頑張ると思う」と渡辺新。試合に気持ちを込める。【斎藤慎一郎】