今夏限りでの現役引退を表明しているサガン鳥栖FWフェルナンドトーレス(35)は、30日のホーム清水エスパルス戦(駅スタ)で7試合ぶりの先発復帰の可能性が出てきた。

右足のけがなどでコンディションが上がっていなかった。だが前節の22日北海道コンサドーレ札幌戦で3試合ぶりにベンチ入り。25日、佐賀県鳥栖市内で行われた実戦形式の練習では、闘志あふれる攻守のハードワークを見せるなど順調に状態を上げている。

練習後は取材に応じず無言で去った。だが実績にかかわらずコンディションのいい選手起用を方針とする金明輝監督(38)は「ベンチには入っているのでチャンスはあります」と、久々の先発も示唆した。

今季2得点のFW豊田陽平(34)とMFイサック・クエンカ(28)ら主力攻撃陣が別メニュー調整中で、元スペイン代表の復調はJ2自動降格圏の最下位に沈むチームにとってプラス材料だ。トーレスの現役引退表明後、MF原川力(25)によると、チーム内では「できることをやって、上の順位(トーレスを)で送りだそう」とモチベーションも上がっているという。3連敗中だが、清水戦へ一丸となり準備を進めている。