激闘を制したのは鹿島アントラーズだった。

8強入りの立役者は2得点のMF土居聖真。前日24日に48歳の誕生日を迎えた父通孝(みちたか)さん、23日に47歳の誕生日を迎えた大岩監督にささげるゴールに「1点ずつ、ということで(笑い)」。プレゼントは何もいらない、という父に「良いプレゼントができたかな」と笑みを浮かべた。

前半4分にDFチョン・スンヒョンが負傷交代するアクシデントに見舞われたとはいえ、1試合3失点は今季最多タイ。90分では敗れたが、180分の戦いをしたたかに制した。大岩監督は「次に進めることだけが今日の評価」と苦い表情を浮かべたが、土居は「去年のACLもそうだった。『それがあったから優勝した』とまた言えるように、そこは胸を張って、顔を上げていきたい」と前を向いた。【杉山理紗】