北海道コンサドーレ札幌に来季加入が内定している特別指定選手、日大4年のMF金子拓郎(22)が敵として“ミシャサッカー”を勉強した。

チームは25日、札幌・宮の沢で日大と練習試合(45分×2)を行い、3-2で勝利。金子は日大の一員としてフル出場し、1得点を挙げた。24日ホームFC東京戦のスタメン出場メンバーはリカバリー練習だった。

札幌の練習に加わり始めた3月以降、日大で対戦するのは初めて。いつもと違う雰囲気で札幌勢と競り合った。ロングボールのサイドチェンジ、人数をかけた攻撃など、普段の練習でやっているミハイロ・ペトロビッチ監督(61)の戦術を「嫌なサッカー」として体感したという。

日大の道内合宿はこの日で終わり、オフ明けの27日からは札幌に合流する。今季はルヴァン杯の先発出場はあるが、リーグ戦は途中出場が6試合。この経験を生かし、ステップアップしたい。大学では右サイドだが札幌ではボランチ、シャドーで器用されている。「与えられた位置で自分の特長を出してやっていきたい」。対戦して味わった“嫌なサッカー”をやるだけだ。【西塚祐司】