前年度アジア王者の鹿島アントラーズは広州恒大(中国)と1-1で引き分け、アウェーゴール差で準々決勝敗退が決定した。8月の敵地での第1戦はスコアレスドロー。アウェーゴールを奪えなかったことが明暗を分けた。

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連覇を狙った鹿島の挑戦はベスト8で幕を閉じた。前半40分に先制を許したが、後半6分にMFレオ・シルバのゴールで同点に。その後はホームの大声援を背に相手ゴールに迫り、後半30分にはMFセルジーニョがバー直撃のシュートを放つなど惜しい場面を作ったが、最後まで追加点は奪えなかった。

前日会見で大岩監督の言った「コンビネーションや組織力で対応していきたい」という言葉どおり、個の強い広州恒大の外国籍選手らに立ち向かったが、一歩及ばなかった。カシマスタジアムでの中国勢との戦績は9勝1分け。相性の良いはずの相手だったが、現在中国リーグで首位を走る広州恒大はしたたかだった。

「4冠」への挑戦は終わったが、鹿島にはリーグ、ルヴァン杯、天皇杯と3つのタイトルが残っている。次戦は25日の天皇杯横浜戦。残されたタイトルを全て勝ち取ることでしか、この悔しさは晴らせない。